僕らの石窯ができるまで~11.入り口と背面を作る
どうもこんにちは、はたけです
窯作り以降、2回冬至が来ていますが欠かさずつだくんに連絡を入れています(カボチャの画像を添えて)
確か一年目は元ネタに気づいてもらえず冷たい反応をされました、悲しかったです
今回は手前アーチと背面ですね
はいここで問題です!
この画像を見て何か違和感を覚えませんか?(感じてほしい)
そうです!真ん中に並ぶ4つのレンガが少し細いんです!
こんな変な形のレンガが売ってると思いますか?売ってないですよね?
じゃあどうするのか、作るんです!というか作らされました!!
某設計者(Tくん)がミリ単位の加工を要求してきます、しかも複数個
みなさんレンガくらい一度は触ったことありますよね?
触ったことなくてもわかりますよね、レンガって堅いんですよ
あいつ多分レンガをなんなのか分かってなかったですよ絶対
おかげでめっちゃ時間かかりました、でも絶対加工上手くなりました笑
この時の僕の相棒
・グラインダー
・金槌(めっちゃ重いので通称”親分”)
・たがね(お好み焼きのヘラ似)
・さしがね
こいつらよく頑張ってくれましたよ
工程としては
さしがねで線引き(4面すべて)
↓
クラインダーで線をなぞるように切込みを入れる
↓
たがねを切込みに当てて親分で叩く!
コツはグラインダーの刃の厚さを加味して線を引くこと、切込みは深めにいれることですかね
切込みが浅いと変にレンガが欠けちゃって修正が大変
でも全部に深く切込みを入れると入れすぎると刃も摩耗しますし何より時間がかかる!
いろいろ格闘しながらやりました、我ながらなかなかいい出来だと思います笑
人生で一番難しかった千切りはなんですか?って聞かれたら間違いなくレンガって答えます
でもまだこの加工はかわいいもんです
はい!この入口アーチのてっぺんに注目!!
わかります?変な形のレンガありますよね?
あれ僕が加工しました!!(自慢げ笑)
短く加工+切欠き加工
豆腐なら速攻でできるんですけどね、残念ながらレンガです
あれは確か一回失敗して二個目にして完成
グラインダーで切込みをひたすらに入れて加工しました
入口のアーチは煙突が干渉してくるので頂点はちょっと特殊な加工が必要です。
実はレンガと一緒に買ってきた金属製の煙突ですが、形状が円柱なので接続部のレンガも円形にしなきゃいけないことが判明
一度は考えましたが手仕事でレンガに円柱加工は頭悪いです、絶対隙間から煙が吹き出します
ということでレンガで煙突を作る計画にシフトしています
金属の煙突は返品しました笑
代わりに煙突分を追いレンガ(返品額より高かった)
お金ないくせにかっこいいものには財布の紐が緩い緩い笑
散々加工の文句言いましたが僕は設計できないんで逆らえないです笑
言われたように加工すれば完成するんですからそりゃやらない手はない
背面も曲面があるのでレンガ割ったり削ったりでなんとか加工しました
写真は夢中だったので撮ってないです(これも頑張ったから自慢したかったー笑)
入口アーチの型も外してあとは煙突を残すのみ!!
今回はここまで!
この辺から完成形が見えてきてめっちゃテンション上がってます!
故に写真が全然ないです
写真だけ見てると急に完成します笑
次でいよいよ窯の全貌が登場!
次回:煙突施工、そして!!
ではまた
僕らの石窯ができるまで〜10.レンガの目地を埋める
どうもこんにちは、つだです。
前回はついに耐火煉瓦をゲット!
耐火煉瓦って高いんですね、びっくりしました
この辺りから予算が怪しくなり始めます。
寿命を削って手に入れた資金ではちょっと足りそうにありません。
共用の予算用封筒があったのですが、泣く泣くお財布から封筒に2人でお札を投入することに
封筒に入れるまでは断腸の思いでしたが入れちゃったらもう見えません、見えるのは完成に近づく素敵な石窯!
すぐお金使ったこと忘れちゃうのは僕達の悪い癖です。結局総額いくら掛かったかはあやふやです、また思い出したら書きます。
さて!
今回は煉瓦を耐火コンクリートを使って組み上げていく工程です。
また“耐火”です、耐火と名のつくものは十中八九値段が高い、そして扱うのが難しい。
この耐火コンクリート、アサヒキャスターもなかなかの曲者でした。
でも届くのめっちゃ早かった!感謝。
こんなやつを3袋購入、1袋25kgとまたしても重い。この時期はずっと腰痛でした笑
これ親切に混合水量が書いてあり、しっかり説明書を読みながら混ぜていきます。普通のコンクリートと色が違う、白っぽい感じです。
アサヒキャスターの粒は大きいもので砂以上砂利以下くらいの大きさ。モルタルよりはゴツゴツした混ぜにくい感じでした。なんか不思議な感じ
さあこれを前回作ったくさびで固定した煉瓦の隙間に流し込んでアーチを作っていきます!
頭の中ではいつも作業はスムーズに進むんですけどね、今回もまたしても問題発生です。
全然くっつかない、もうほんとに。
煉瓦から剥がれてしまうんですね
なんでだあああって叫びたくなる
しかもこれ固まるのがめっちゃ早い、格闘してるうちにだんだん流動性が悪くなってきて負の連鎖です。
なんかバームクーヘンみたいな耐火モルタルの塊がたくさんできちゃいました。嬉しくない
もちろんやり直しです。
なかなか一筋縄ではいかない。
作業は難航を極めます
試行錯誤の結果、煉瓦を水に濡らして施工すると割とくっつく感じでした。どこかで耐火煉瓦は水に濡らしてはいけないとか読んだ気がしないこともないけれどくっついたからまあ良しとします。
正解を知ってる方がいれば教えてほしいです。
アサヒキャスターも少し緩めに練る方がうまくいく気がします。
あらゆる手法を試しながら爆走してますが、この日ついに奴が襲ってきます。
そうですね、冬至です。
一年で一番日が短い日。
この時期の作業はもうほんとにすぐ暗くなってしまって、何も見えない!あと寒い!
その辺に転がってたいつの時代のか分からん卓上照明をPIXARと名付けて外に引っ張り出し、たったひとつの白熱電球の光の下、作業を続けました。この先もPIXARはずっと活躍してくれます。僕らの相棒です。
この冬至の日に騒いだ思い出はなぜか僕らの心に残り、以後数年ずっと冬至になるとはたけくんから謎の挨拶が送られてきます。
「おい、今日冬至だぞ」
…そうですね(どうしろと?)
はい!
ということでいろんなものに苦しめられながら何日も戦ううちになんとか煉瓦もうまく固定できました。
うまく固定したかったのですが、良く見てください長手方向の煉瓦の間、また目地がないですね。
なぜ学ばないのか
もし窯を作ろうとしている人がいたら伝えたい、目地は大事。
しかし当時はそんなこと気にもかけてませんでした。
どんどん完成に近づく喜び!
気付けばいつの間にやら大晦日でした。
1年が終わろうが新しい年が来ようがこの時の僕らには石窯しか見えてません。
元旦はさすがに休みにしましたがよく考えてみるとお正月って暇じゃないですか?炬燵でゴロゴロしたりまったりお雑煮食べるのも確かに素敵です。
でも当時の僕らの思考回路はそんなのんびりしてんなら窯作ろう!!です。
本当に知性が足りない気がする
「良いお年を!」って別れて24時間も経たないうちに再会。新年の挨拶もそこそこに作業続行です。
集合は朝9時!僕らの集合はいつだって9時です。正月とて例外はありません
アサヒキャスターが固まったタイミングで中の型を抜きます。これもシュッと抜けるイメージだったんですけどそんなことなかったです。
全然取れない
アーチの中で破壊して力技でなんとか抜き取りました。
よかった!ちゃんと自立してます!
こんなことして遊んじゃいます
「一生で窯に入れる機会なんてねえぞ」とか言ってた気がします。
早く賢くなりたい。
この写真からも僕らの石窯の大きさが伝わるかと思います。完全に大きすぎた
今回はこの辺で!
全貌が見えてきましたね。
次はピザを入れる入り口と後ろの部分を塞ぐ作業です。
今回作ったアーチより小さな半径のアーチを手前に組みます。
熱をなるべく逃がさないための計画ですね。
この石窯設計したのは僕なんですが、平気で1mm単位の寸法とか小数点第一位までの角度とか使ってたらはたけくんに怒られました。
できるわけないだろ
まあ当たり前です、煉瓦なんか切るというよりタガネで叩き割って加工するのにそんな精度出せません。
現場をわかってないと設計もできないですね。精進します。
無茶を言い続けた結果、はたけくんは煉瓦を割るのがうまくなりました。よかったね!!
次回:入り口と背面を作る
それでは!
僕らの石窯ができるまで~9.耐火煉瓦でアーチ制作
どうもこんにちは、はたけです。
いやあの天板アホほど重いんですよ
腰が割れるかと思いました
さて今回はついにレンガをいじります!
積んでみましたがかなりの量です笑
先輩方のブログとか読んでると
「知り合いからいらない耐火レンガをもらってきました」
「知人から安く耐火レンガを譲ってもらいました」
みたいな人がそこそこいたんですけどそんな知り合いいなくないですか?笑
僕らがレンガを買うまでの口癖は
「耐火レンガ余ってる人いねーかなー」
でした
もちろんそんな人いないのでホームセンターで購入
近所のホームセンターで合計80個
一つ200円ちょっとだったと思うのでこれだけで16,000円
重さも金額もどっしりきます
この時一緒に煙突も買ってます
レンガの上に立てただけで当時はめちゃはしゃいでました笑
とりあえず待ちきれないので天板の上で並べてみました
いやー、かっこいいですよこれ!
ついに窯の部分が見えてきました!!
早く立体的に並べたい!!
しかしアーチはレンガだけでは保持が難しいので、中にいれる型を作ります。
イメージとしてはカマボコのような形
平面は天板の制作で使ったコンパネを再利用し、曲面は2mm(多分)のベニヤでビスで止めまして作りました。
この辺りから、記録を残したい<作るの楽しい! に飲み込まれていくので一気に写真が減っていきます
先輩方のブログでも「夢中で作業していたら写真を撮るのを忘れてしまいました」みたいな文をよく読んでいて絶対こうはならまいと意識をしていたのですが・・・
夢中で作業していたら写真を撮るのを忘れてしまいました!
ということで型の写真ないです、ごめんなさい笑
型の後はその上でレンガを並べます
これも角度がついているので木でくさびを作ってはさむことで保持していきます
奥のアーチが並べ終わって手前の型を作っているところ
手引きの糸ノコとカンナとで曲線を出してます
それで一度並べるとこんな感じ!
奥のアーチはは頂点が13.8°の三角形を中に入れています
手前は22.5°ですね(小数点以下の精度は怪しい)
いやもう窯ですよ窯!
夢に描いたものが目の前にあります!
思ってたより迫力あるけど大は小を兼ねるから大丈夫です
いやー高まります!
アクセル全開で完成まで向かっちゃいます!
次回は実際に本体を施工していきます!
アーチのくさびの角度で分かったと思いますが、この窯の設計をしたやつが頭おかしいほど精密な要求をしてきます
こういう設計を将来やると職人さんにぶちぎれられるんだなと分かりました笑
今回はここまで!
次回:レンガの目地を埋める
ではまた!!
僕らの石窯ができるまで〜8.天板制作と据え付け
どうもこんにちは、つだです。
なかなか思い通りにいかず疲労がとんでもなかった前回ですが、どうにか土台のブロックが積み上がりました。
縦目地がないのは本当に謎。見たら変なの分かんなかった?って当時の僕らに聞きたいです。
分かんなかったんですね。そんなもんです。
もしもう一回ブロック積むことがあればこの反省を活かします笑
さあ今回はその上に乗せる天板を作ります!
たくさん練って感じたことは、12月に人力でやる事じゃないってことです。
今回も疲労がとんでもない。
あとコンクリート、手が荒れます。直接触ったらダメですよ。僕はしっかりボロボロになりました。
でも止まってなんかいられないので進みます!
コンパネの上に必要な大きさに木材を組んで型枠を作ります。
ここに練ったコンクリートを流し込み
上面を綺麗に均します。
これがなかなか難しい、職人さんの動画だと簡単にやってる感じなのに。やっぱりプロは凄いです
今度こそ硬化時間を忘れずにしっかり固まるまで待てば天板が完成!
脱型してひっくり返すとみてくださいこの綺麗な面!
端っこはコンクリートがうまく回ってないですね。
教科書で見た施工不良の例とそっくり笑
もっとしっかり振動させるべきだった。
まあ遠目に見れば綺麗な天板!テンションも高めです。
さあこれを苦労して積んだコンクリートブロックの上に設置!2人で持ち上げようとした時、前回の学びが牙を剥きます。
体 積 は や ば い
いや、脱型する時ひっくり返したので薄々気付いてはいたんですが、もう本当にびっくりするくらいとんでもなく重い。ちょっとでも気を抜いたら指か腰持ってかれます。
今まで持ち上げて一番重たかったものはなんですか?と聞かれたらまず間違いなく筆頭候補に挙がります。
人生で割と元気な時期にある健康な20歳男子2人が本気出してギリギリ持ち上がるレベルの重量、でももう持ち上げちゃったので戻れません。
苦労して作った天板、絶対に落とせないです。悲鳴をあげつつ連携プレーでなんとか土台の上へと運び終えました。
次からは重量も計算しようと誓いました。
翌日動けなくなったのは言うまでもありません
満身創痍ですがどうにか土台の完成です!
細かいところ見ていくと笑っちゃうような仕上がりですが、当時はもう喜びに満ち溢れてたので小さなミスなど誤差です誤差
完成した土台を眺めてると少し気になることが
とってもとっても大きいんです
上に銅像とか建ちそう
なぜかわからないんですが僕ら今日に至るまで作り出すものが全てでかい!そして重い!悲しい
この石窯も後々判明するんですがこんなに大きくなくてよかった。超重量級です、壊せって言われたって重機とか持ってこないと多分無理
この土台だけで推定重量600kg
上に煉瓦積んだら軽自動車くらいの重さになります。
本当はスマートにかっこよく仕上げたいのに。
いつも走り回って叫んでパワーで解決するのがお約束です。
悔しいので最近はしっかり考えて行動するようにしてます。
考えるの大事。
今回はこの辺で!
形が見えてきて面白くなってきました。
僕は割と几帳面な方なんですが作業してく中で少し考え方変えられた気がします。
しっかりこだわる事も必要ですが時には勢いで進むのも大事。そっちのがいいものできたりする事もあります(?)し、あと楽しい!
理論や理想を膨らませすぎると縛られて動けなくなりがちです。まずやってみて形にすると見えてくる事も多い気がします。
やらかしてもミスじゃありません、味です。
それも勉強、次に繋げます!
次回、耐火煉瓦でアーチ制作
ではまた!
僕らの石窯ができるまで~7.土台制作
どうもこんにちは、はたけです。
前回の話ですが、手でコンクリート練るのってめっちゃしんどいんですよ
全身の筋肉痛と腰痛でボロボロになってました、水も冷たい時期だと心が折れます
あと今思うとめっちゃ鉄筋多い!
ブロック塀の求められる基準ですら"80センチ以内ごとに9ミリ以上の太さの鉄筋を入れること!"で許されているのにこれ何本入ってるのでしょうか笑
まあ振り返りはこのくらいにして今回はここにブロックを積んでいきます
ちなみになんですが、この施工をしているときめっちゃ急いでます!!
なぜかというと年末に友人の集まりが決まっており、そこで窯をお披露目してみんなでピザを食べたい!と考えていたのです
現在12月頭
まあ普通なら諦めますよね!
でも僕らは諦めません!!
この何かに追われる感じどこかで味わった気がします。(エピソード2~5参照)
そんなこんなで鉄筋立てて次の日です
朝からブロックを積む予定でしたが早くもここで事件です
コンクリートが柔らか~い
まあ普通に考えれば当たり前ですよね、だってまだ一晩!
コンクリート固まるのに24時間必要なのも知ってます!28日強度とかも知ってます!だって授業でならいましたもの!!
ですが実際知識を活かすとなると話は別
机上の学びが経験とまた別物であることを強く実感
建築を学んだ奴が二人いても気づかないんですから怖いもんです
気を取り直して別日に再挑戦
型枠を外してしっかり固まっているコンクリートの上にブロックを積んでいきます
確認も含めて一度仮置き
ブロック積みはYouTubeを見て少しお勉強、あとはイメージです!
ここで人生初"こて"を使って作業です。
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先っぽが四角やら丸やらいろいろあるので調べてみてください
受けのお皿はその辺の木材で代用できました
イメージは左官屋さんのかっこ良くスマートな手さばき···
こーれが全然できないんですよ!
まずこてだけでモルタル(ブロックの目地になる柔らかいコンクリートみたいなやつ)を持ち上げられない。
やっとこさブロックに塗って積んでも全く水平じゃない。
ほいほい!って積める予定だったのに全然そんなことなかったです、ちょー時間かかりました。
まあ時間をかければ誰でもできます
そしてやれば上手くなります
これは作業途中の写真、すっかり日も落ちて寒かった記憶
そしてこれが完成品!
っと言いたかったのですが土台単品の写真がなかったので次回の写真で見てください笑
これは仮組の写真ですがサイズ感はこんな感じ
完成直後の感想としては、
立派!というかでかい!
三次元になると迫力あります
ですが施工中の写真を見てください、目地がありません!
一段目で無いのでもちろん三段目までこのまま爆進しました
すぐ後ろにとってもきれいな見本があったのに気づかなかった笑
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こういうのも売ってたんですけど僕らは目地がなかったので買いませんでした
隙間は綺麗に仕上がっていなかったので、もし目地ありで作るのであれば必要かと思います
まあ立てばいいんです立てば
鉄筋もいっぱいなんで大丈夫!!
当初は真ん中の空洞をコンクリートで埋めようとかいってたんですけど体積計算して材料費を弾くと現実的ではないことが判明
すかすかはなんとなく不安なんで土を入れてみようという話になり、周りの土を集めて入れて始めたのですがここで新たな学びを得ます。
体積はやばい
最近の若者なので"やばい"とかすぐ使っちゃいますが、最近のやばいもののなかでもこいつはかなり上位です。
さすが右肩に3を背負ってるだけあります。
少し土を入れはじめてめっっちゃ量が必要なことに気がつきました、全然埋まらない。
こんなとこ埋める頃には周りにお堀ができちゃいます。
まあ特に埋めなくても行けるであろうという判断で(現実的方法で埋めるすべがない)土台はこれで完成。
次は焼床のベースになる天板です。
今回はここまで!
次回:天板制作と据え付け
ではまた
僕らの石窯ができるまで〜6.窯のイロハ
どうもこんにちは、つだです。
はたけくんと当時の窯作りのお話を綴っている訳ですが、ネタが尽きるまでは交互に毎日更新していきます。
相手がサボったらすぐ分かる相互監視システム。
さてさて、前回は祝杯でエンジン全開になったところでした。
まず窯ってそもそもどんなのだ、という方が大半のはずです。僕も最初はよく分かっておらず、彼のテンションに押し切られたまま走り出しました。
ここで簡単に纏めます。(間違ってたらすみません!)
まず何と言っても魅力は圧倒的な火力。
オーブンレンジでも焼けることは焼けるのですが、300度くらいが限界のようです。石窯なら400度以上の高温調理が可能になり、短時間であの素敵な食感を実現できるはず!
美味しいピザにはどうやらこの“短時間で一気に焼く”のが大切らしいです。炎が大好きで「待て」が苦手な僕らにぴったり。
また、ピザを焼く石窯は上部の形状によって箱型、アーチ型、ドーム型の三種類に分かれます。さらに火をピザを焼く空間で焚くのか、その下の空間で焚くのかによって一層式、二層式に分かれます。
ここでは割愛しますが石窯は奥が深い!詳しく知りたい人は雑誌やネットで調べると偉大な先人達の知識に触れることができます。
ピザは加熱した窯の放射熱で焼くので上部の形は重要です。加工難易度、コストなど総合的に判断した上で僕らがチョイスしたのはアーチ型、一層式のタイプ。
入り口と焼く場所のアーチの半径を変え、熱効率を上げる計画。煙突もつけます!
理想の石窯がイメージできてきました!
建材屋さんやホームセンターを駆け回り、必要な材料、道具を集めていきます。
「あっちの店のが鉄筋が安い!」「水平器が安い!」
隣の奥様もびっくりな徹底した価格調査の上可能な限りコストを抑えて調達完了。
重たかったコンクリートブロック達。
圧倒的重量を前にしてどうする、本当にやる?と一瞬怯みましたがもう買っちゃったブロック60個、ここで折れたら1人30個のお土産を引き取ることになります。
とっても要らないので頑張って作ります。
さあ、まずは全てを支える基礎づくり。
基礎は窯の重量をしっかり支えるためにコンクリートを打つことに決定。
建築学科でコンクリートについて勉強したのはこの日の為だったのかと2人納得しました。
計画地に生えてた(枯れてた)木を引っこ抜き作業スタート!
まず基礎の深さ分穴を掘って、
砂利を敷き詰め、突き固めます。
このとき使ってる道具もその辺に転がってた角材と丸太をくっつけて一瞬で作りました。
寒い中打ち込み用のコンクリートを練る2人
混合比ははたけくんがしっかり計算してくれたのを信じます。
もちろんミキサーなど無いので手で混ぜます。
翌日襲いかかる筋肉痛。
コンクリートはセメントと砂と砂利と水を混ぜて作るのですが、手でコンクリートを練りたい人はまず全ての分量を計算し、砂利以外を混ぜた上で最後に砂利を混ぜ合わせることを強くオススメします。
砂利を最初から入れると面白いくらい混ざらなくて地獄を見ることを体を張って学びました。
何事も経験ですね笑
なんとか混ぜ終えたコンクリートを木枠を組んだ基礎部分に流し込む頃には日も暮れていました。
いよいよ始まりました窯作り。
次回は上に土台となるブロックを積んでいく工程です!
順調に進むといいのですが、勢いだけで進んでいると大事な事を見落としがちです。
次回:土台制作
それでは!
僕らの石窯ができるまで~5.祝杯、そして始動
どうもこんにちは、はたけです。
見事文化祭で10万を稼ぎ資金が出来ました!
すごいです、正直こんなに売れるとは思わなかった···
最終的な収支は
売上10万 - 材料費4万 = 利益6万
素晴らしいです!こんな大成功祝杯をあげないわけにはいきません!
もちろんただの打ち上げをする訳はありません、潜入調査です。
ピザ窯がある飲み屋で店と窯の雰囲気を学び、焼きたてのピザの味を確認する。
要はテンションを上げに上げるために行きました笑
打ち上げ当日、まずピザが出るコースを注文、そして窯を観察します。
いやはや、やはり店をやる窯は立派でかっこいい!店の雰囲気も明るすぎない暖色系の照明、窯の奥で燃える炎にうっとり···
出てくる料理も美味い!おしゃれ!
ピザ最高!
窯の前のカウンターに一人座って食べてたYOUが絵になりすぎてて今でも印象に残ってます笑
ピザ窯のデザインから料理、実際の施工方法の話をを肴に至極の酒を堪能しました。
この飲み会で完全にテンションは上がりきりました!
金もある、勢いもある、スタートしない理由が見つからないです
次回からついに窯の話です!
少し時系列は遡りますが、つだくんをその気にさせた窯の魅力、そして形による扱い方の違いの説明をしていきます。
窯作りを考えてる方、ぜひ参考にしてください笑
次回:窯のイロハ
ではまた。